ChatGPTなどの生成AIが話題となってから久しいですが、企業のAI戦略としては、かなり突っ込んだ内容だったので、共有したいと思います。
DeNAの創業者で代表取締役会長でもある南場智子さんは、これからAIにオールインすると宣言しており、具体的には現在いる約3000人の社員について、AIを活用して半分の1500人で現業をこなして、残りの半分の1500人は、10人で1チームに分けて、それぞれが新規事業を立ち上げてユニコーン企業を目指すと言う大胆な内容でした。
南場さん自身も積極的にAIを活用していて、その例として、初めて会う方の情報を得るために、Perplexityで情報収集し、Perplexityが参照した元のURLを控え、その方が発信しているYoutubeやXなどがあればそのURLも控え、それらをまとめてNotebookLMに連携するそうです。そして、そのNotebookLMとチャットしながら自分の知りたい観点で相手の情報をまとめている、と言うことでした。
企業がAIを活用するためには、経営者がAIを率先して使っていく必要がある、と言う意気込みを感じる一方で、現業は半分の社員でこなせると言うことであれば、社員側からすれば、今後の生産性向上や配置転換を見据えていく必要があり、かなりチャレンジングな内容だと感じました。
DeNAは、現在「Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」が大流行していて、業績も絶好調ですし、新進気鋭の会社でもあるので社員の方も前向きに捉えているとは思います。この攻めの姿勢のDeNAが成功すれば、この流れが他の会社にも波及することが予想されると思うので、今後の動向をチェックしていこうと思います。